‘お知らせ’ カテゴリーのアーカイブ

震災に伴う不正登記防止申出の取扱

本人の知らない間に不動産の取引がされていることが発覚した場合や、第三者が不正に印鑑証明書の交付を受けたときなど、不正な登記がされるおそれがある場合の予防措置のひとつとして、法務局への「不正登記防止申出」という制度があります。

想定すべき場面は、「泥棒に入られて、権利書が無くなった!」

という時など、警察への届出と同時に、こちらの手続きもしておきます。

今回の震災で、権利書を紛失してしまった、という方々のために、特例措置が出ています(H23.4.14法務省通達)。

本来は、不動産所在地管轄の法務局に申出すべきですが、避難した場所の最寄りの登記所への出頭で良い、とされています。

また申出書の添付書類である、印鑑証明が添付できない場合、実印が押せない場合も、特例措置が定められています。

津波等で権利証をなくされた方は、この制度を利用して、最寄りの登記所へ手続きをしておくとよいと思います。

成年後見

今日、近所の郵便局へ行ったら、職員の方にいきなり話しかけれらました。

「先生の事務所では、成年後見のお仕事、やってるんですか?」

この辺、特にお隣のURの団地は、かなりの高齢化っぷり。

ご老人が多く、成年後見の需要はたくさんあるだろうな、と常々思っていたけど、やっぱり多いみたいです。

街の郵便局では、そんな相談も多いんでしょうね。

司法書士の仕事の一つに、「成年後見人に就任する」とい仕事があります。

人は、痴呆等で意思能力が衰えると、法律行為を行うことができなくなり、自身で契約をする事ができません。

そうすると、不動産を売ることも買うこともできなかったり、老人ホームへの入居契約もできなかったり、預金を下ろす事もできなっかたり、と、生活する上でさまざまな支障が出てきます。

そこで、その方の代わり(代理人)となって法律行為をするのが、成年後見人の役目です。

今では、多くの司法書士が家庭裁判所の後見人リストに掲載され、後見人として活躍しています。

…で、私はどうなのかと言いますと、所定の研修単位が足りないので、まだ後見人にはなれません。。。

今の段階では、身内の方が後見人に就任する場合等で、家庭裁判所への後見人申立手続きであれば、お手伝いできます。

早く、単位をためて、後見人リストに掲載されるよう、頑張ろうと思います!

身近な方の役に立てたら嬉しいなぁ。

滅失登記の原因

先日の避難所相談会で、建物の滅失登記に関する質問があり、本人申請による手続き方法をお教えしたところでした。

法務局に登記原因を問い合わせたところ、即答は頂けず、今日回答が。

登記原因は、「平成23年3月11日震災」または「平成23年3月11日流失」とするとの事でした。

流失は、津波による滅失、という事らしいです。

添付書類として、解体(取壊し)証明を要することなく、市役所発行の罹災(りさい)証明書で申請可能です。

と、ここまではよかったのですが、今日のニュースで、滅失登記を国が職権でしてくれるとか。

といっても結構な時間を要すると思いますので、借地借家が絡むような場合は、早めに手続きを済ませた方が良いでしょうね。

自分でやれば、タダですから。

朝日新聞:被災建物の「滅失登記」国が代行へ 数万円の負担不要に

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201104050709.html

旭市避難所へ行ってきました。

4/3の日曜日、千葉県の旭市避難所へ法律相談員として、行ってきました。

その日は、5か所同時開催で相談会が開かれ、私は、飯岡小学校の担当でした。

海沿いの家の1階は、柱だけのむき出し状態で、津波が突き抜けたのが分かります。

鉄筋コンクリートの建物は、大丈夫なのですが、木造の1階は厳しいものがありました。

その日、相談を受けたのは、1件だけでした。

借地上の建物の滅失に関するご相談でした。

各部屋をまわってみなさんとお話する機会がありましたが、一番ほしいものは、「お金」。

「家を建てなおすのに、300万の補助金じゃ足りない」、と。ですよね…。

「着るものもみんな水浸しになってしまって、みなさんから頂いた服を着てますよ」、と明るく教えてくれたおばさまもいました。

教室に毛布を敷き詰めて、雑魚寝の生活、これは想像以上に疲れます。

共同生活なので、気が休まるところがありません・・・。

民間の賃貸住宅へ移動する方も多いようですが、ここに残っている方々は、なんとか元の家に戻りたい、と、今、家の修理をしている方達が多いようでした。

まだ相談会も第1回目なので、こうした相談窓口があることを知ってもらえれば、それでいいですよね。

きっと、生活再建が始まって、それからが法律問題の山でしょう。

千葉の司法書士会も頑張っています。

家に帰って、あったかいお風呂が沸いていたことに、今までにない幸せを感じてしまいました。

早く、被災者のみなさんの日常が戻る事を願うばかりです!

毎日新聞社 毎日jpより 

http://mainichi.jp/area/chiba/news/20110404ddlk12040111000c.html

復興支援 月内に特別立法

今朝の日経一面に出てました。

政府は復興支援のため、16法案の月内成立を目指すとか。

そうですよね、津波でマイホームを失い、住宅ローンだけが残った上に、新しいマイホームのためにまた同じようにローンを組むんじゃ、辛すぎですよね…。

特別立法の主な内容は、以下の通りでした。

・被災者の住宅取得に伴う「二重ローン」の負担軽減

・破産者が手元に残せる資産を拡充。現金は現行99万を400万円まで拡大

・被災者生活再建支援法改正により現行300万の支給額を増額

・固定資産税の減免

・定時株主総会の1年延長、総会の定足数の引き下げ

震災法務

昨日は、千葉書士会にて震災法務の研修でした。

今週末、千葉県旭市の避難所にて、法務相談会が実施されるので、その事前勉強というわけです。

千葉書士会、頑張っていますね。少しでも避難所の皆さんの不安が払拭されればいいと思います。

研修では、特に以下の法律を勉強するよう、指示がありました。

①罹災都市借地借家臨時処理法

②被災者生活再建支援法

③災害救助法

特に①の法律は、「現借地借家法の特別法」という位置づけで、適用地域が決められれば、効果を発する事になるようです。

借地借家の問題が多いんですね。

たとえば、第2条 優先借地権取得の申出、第3条 優先借地権譲渡の申出、第14条優先借家権取得の申出 では、災害により滅失してしまった建物の借主の保護を図っています。

ちなみに、まだ適用区域は決まっていません。

(参考)

・罹災都市借地借家臨時処理法 

   http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21HO013.html

・被災者生活再建支援法 http://www.bousai.go.jp/jishin/law/008-1

・災害救助法 http://www.bousai.go.jp/jishin/law/017-1.html

・災害関係法律一覧 http://www.bousai.go.jp/jishin/law/

船橋の登記情報センターと停電

私も今回、初めて知ったのですが、法務省のオンライン申請システムのサーバー管理をしているところが船橋市海神町2丁目にあるんですね。

近い!車で5分のとこですよ。

正式名称は、「法務省民事局登記情報センター」

ここが停電等でストップしたら、法務局各窓口がやっていても、日本中でオンライン申請自体ができない、というわけです。

しかも計画停電のグループ、当事務所と同じ5-Cグループ。

年度末の緊迫した?不動産決済処理にこれはまずいぞ、と思い切って電話で聞いてみました。

そしたら、やはり自家発電を備えているとのこと。

今まで2回ほど計画停電実施されたけど、それも自家発電で乗り切ったらしい。

自家発電の容量オーバーしたらストップする可能性もあるらしいですが、1回につき3時間ほどの計画停電ですから、まず問題ないでしょうね。

ちょっと安心しました。

こんな近いところに、オンライン申請の心臓があるとは、びっくりです。

ちなみに当事務所も一度も停電実施されていません。

有難いです。

本日の計画停電はありません。

3/17(木)本日の計画停電は実施されないことになりました。

今日は、安心して過ごせます。

しかし、送電線ごとに電力供給を調整するというのは、世界でもすごい事だそうです。

日本の電力会社は改めてすごい、と思いました。

寝る間も惜しんで、電力供給に努めてくれているんでしょうね。

感謝して、節電節水に励みたいと思います。

3/16計画停電&液状化現象

本日の計画停電は、15:20~19:00です。

実施の際には、メール、電話不通等、ご迷惑をおかけしてしまうと思いますが、宜しくお願いします。

お急ぎの方は、携帯までお願いします。

計画停電、今のところ実施されていませんが、お隣町では昨夜、2時間ほど、実施されたようです。

まだまだ気が抜けませんね。

写真は、事務所の目の前の電柱です。

傾いています、怖いです…。いわゆる「液状化」現象らしい。

この辺は、海に近く、埋立地なのです。

液状化とは、地中の水をたっぷり含んだ砂地盤が地震の際に暴れだし、表面に出てしまうため、地盤が一時的に液状のようになり、建物などを傾かせたり沈ませたりしてしまうそう。

電柱の根元にたまっている泥砂は、補修工事をしたわけでもなく、地震でこんな状態になってしまってます。

幸い、事務所のマンションは、耐震性には強い自信があるようで、事務所の中のものは何一つ落ちませんでしたが。

3/14船橋市計画停電による電話及びメール不通のお知らせ

今も続々と流れる被災地の映像に胸を痛めるばかりです。

被災地のみなさん、どうか希望をもって頑張って下さい。

先日の大地震により、3/14(月)、船橋市の計画停電が実施されますので、当事務所では、下記の時間帯、電話、メールが不通となります。

ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほど、宜しくお願いいたします。

お急ぎのお客様は、携帯電話へご連絡をお願いいたします。

※船橋市計画停電

3/14 ①09:20~13:00 ②18:20~22:00